―いねむり どくしょ―

毎日読んだ本の紹介と感想。気に入った本には★、とても気に入った本には★★をつけています。コメント・トラバはお気軽にどうぞ。
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そういうふうにできている (さくらももこ)

JUGEMテーマ:読書

 

妊娠してつわりに苦しんでいたある日、ベッドでウンウン唸る私に夫はこう言いました。

「お前はライターなんだから、自分のつわりの様子をエッセイにまとめたらどうだ」

 

アホかいな!わたしゃこんな辛い状況で文章なんか書けないよ!

 

……とその時は憤慨したのですが(実際、仕事で短い文章を書くのもキツかった)、その頃ちょうどさくらももこ先生の訃報があり、調べたら妊娠から出産までの時期のことを綴ったエッセイが出ているということで購入したのがこちらの本です。

 

大ヒットしたエッセイ『もものかんづめ』を読んだのはたしか小学生の頃。

『ちびまる子ちゃん』や『コジコジ』を読んだのも小学生の頃。

なので、さくら先生の本を読んだのはかなり久しぶり。

重い話もあくまで軽い描写で書いていて、ゆるく楽しくあっという間に読めるこの文体、子どもの頃の自分はもちろん、大人になった自分も楽しむことができました。

 

 

全体的に軽いノリで書かれているのですが、帝王切開で出産した時のエピソードだけはちょっと雰囲気が異なります。

手術が始まり、局部麻酔をかけられ腹を裂かれている中で、著者は死を意識しながら「心と脳と魂の関係」について考察します。

心とは脳のことなのか? 魂と心は同一のものなのか? では魂と脳の関係は?

麻酔で脳の機能が一部停止したことで、脳というコンピューターシステムの裏に隠れた”意識”(=魂)が顕在化し、三者の関係性が明確になる。

そうして心地よい気分で”意識”を漂わせていると、息子の産声が聞こえあっという間に”意識”は脳に引き戻され現実がやって来る。

そんな一連の描写がとても美しく、哲学的で、重厚で、薄いこのエッセイの中でここだけ飛び出て見えました。

私もどうやら帝王切開になりそうなので、著者と同じような体験ができるのかどうか、楽しみにしています。

 

 

息子さんの名前が決まるまでのくだりも愛にあふれていてじんとくる文章でした。

自分の名前が決まるまでに父や母がこんなに悩んでくれたなんて、私が息子さんだったら宝物にしたいエッセイです。

 

 

妊娠出産経験の有無や年齢性別など関係なしに、大人から子どもまで気楽にのんびり読めるエッセイ。

ただし著者が出産したのは20年以上前のことなので、医学的な部分や妊婦向けの食事内容などはあまり参考にならないかも。

あくまで楽しい「エッセイ」です。巻末のビートたけしとの対談もまた面白し。

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