―いねむり どくしょ―

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続編とあわせて読了。よくある恋愛小説かと思いきや、とんでもないどんでん返しでした。
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少女七竈と七人の可愛そうな大人(桜庭一樹)
JUGEMテーマ:読書
 旭川の街で、川村優奈は抑えられぬ気持ちを「辻斬りのように」男たちにぶつけ、川村七竈を産んだ。
七竈は「たいへん遺憾ながら、美しく生まれ」、同じように美しい幼馴染みの雪風と、鉄道模型に囲まれて静かに高校生活をおくっていた。
やがて七竈に転機がゆっくりと訪れる。
奔放な旅人の母・優奈、実父だと言い張る東堂、高校教師の田中、芸能事務所の梅木、雪風の騒々しい大家族――。
大人たちとのやり取りと、ちいさなさびれた街、旭川の景色が、七竈を大人の世界へといざなう――。


表題作「少女七竈と七人の可愛そうな大人」と、「ゴージャス」の2編を収録。
七竈の物語は、少女の成長譚ではあるのだけど、七竈の目線だけでなく、周囲の大人たちの視点での物語も描かれているから、『砂糖菓子の弾丸は打ち抜けない』や『推定少女』のような「青さ」は控えめ。
かといって『私の男』のような圧倒的なまでのダークさもなく、その中間といったところでしょうか。
ライトノベル出身の作家ですが、この作品や『私の男』にみられる心理描写は、大人向けの苦さを含んでいます。

七竈と雪風の恋愛模様がまたちょっと変わっていて、すてきでした。
鉄道模型という閉じた空間で、線路越しに互いの名前を呼び合う。
なんて美しくて哀しくて儚い想い。

「ゴージャス」は七竈の物語より、もう少しビターで大人向け。
七竈の物語に登場する、アイドル乃木坂れなの空虚な物語です。
ひとつの作品から派生した、スピンオフ的な小説かと思ったらとんでもない。
七竈の物語はこの2作品で完結しているのです。


解説に書かれているとおり、小説の中の遠い物語だと思って読みすすめていると、ある時突然に
ふいに読者全員が、自分こそが「他人を狂わせるような美少女」であった……あることに気付く。これはそんな小説だ。(p.282)

桜庭作品は、やっぱり余韻に満ちていて、圧倒的で、哀しくて美しい。
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健太と恵
今日の物語 | 2011/02/12 12:10 AM
 

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